Apr 23,2021

【Success Story】最短、最速でクラウド活用の最適解を。ユーザーに沿ったデジタル化をサポートするプロフェッショナリズム

Microsoft MVP を始めとするプロフェッショナルたちが全面的にサポートする、アジャイルで効果的なデジタルトランスフォーメーション (株式会社ゼンアーキテクツ)

「デジタルトランスフォーメーション (以下、DX) の推進が遅れている」と言われ続けてきた日本でも、コロナ禍をきっかけとして急速にデジタル化に向けた取り組みが進んでいます。しかしその多くはテレワークの定着といった対策であり、労働生産性の向上と業務変革を伴う DX の推進までには至らないケースも多く見受けられます。そうした中、短いスパンで効率的にお客様の DX 推進に貢献してきたのが、株式会社ゼンアーキテクツです。「DX を実現するために、遠回りする必要はない」と明言する同社 代表取締役CTO の三宅 和之 氏にお話を伺いました。 

PaaS の活用こそ、クラウドの真価を活かす道 

株式会社ゼンアーキテクツ (以下、ゼンアーキテクツ) は、2003 年に設立されて以来、一貫して IT アーキテクトの視点からお客様のニーズに則したコンサルティングを実施。DevOps の推進によって、短期間かつ低コストにお客様の理想に沿ったデジタル化をサポートしてきたプロフェッショナル集団です。 

CTO である三宅 氏は同社の基本姿勢について、次のように説明します。
「私たちは、既存技術から発想してつなげていくような設計アプローチではなく、お客様に業務要件のヒアリングを行い、非機能要件も分析して『理想形』を突き詰めていくアプローチを常としています。お客様にはテクノロジーの詳細など気にすることなく、『実際の業務フロー』や『業務上の課題』について詳しくお話いただければ、私たちの方でその課題解決に向けた理想のアーキテクチャーから考えていきます」  

こうしてお客様にとって理想的なアーキテクチャーを追求した結果「月額のシステム運用コストが 10 分の 1 になってしまうこともあった」と、三宅 氏は続けます。 
「今は重厚長大なプロジェクトも減っていますから、クラウドのサーバーレステクノロジーを活用して、本当にスモールスタートな構成を突き詰めていくとお客様には喜ばれるものの、クラウドを売る側の営業の方がガッカリしてしまうような設計になってしまいます(苦笑)。極端な例を挙げると、『別で構築したシステムのパフォーマンスが悪いので、チューニングしてくれないか』というご相談をいただいたことがありまして、私たちの方でコードをすべて見直したところ、月額 10 万円で稼働するシステム構成でパフォーマンスを最適化できました。それまでお客様は、パフォーマンスを出すためにさまざまなリソースをつぎ込んで、月額 100 万円ぐらいの構成で稼働させていましたからコストメリットも大きく、お客様には喜ばれました。これは極端な例ですが、しかしクラウド ネイティブなアーキテクチャーを実現しやすくする PaaS / サーバーレスの活用を図ることで、お客様の理想に沿ったデジタル化を実践できることに間違いはありません」 

本質にこだわり、たった 3 日で成果を出す「Azure Light-up 

「クラウド サービスの真価は、PaaS / サーバーレスにある」と明言する三宅 氏は、Microsoft Azure が登場した時に「衝撃を受けた」と振り返ります。 
「他社のクラウド サービスが登場した時から利用していましたが、IaaS に関しては『仮想環境と何が違うんだろう?』というのが率直な感想でしたね。しかし、Azure の β 版に触った時に、ブラウザの管理画面から Azure Cloud Service などの初期のサービスを使って、サーバーレス アーキテクチャーを構成できてしまうことに驚きました。『これだ!』と思いましたね。最初からこれだけ攻めてくるということは、相当にコンセプトを練って戦略的に取り組んでいるんだろうと思い、共感しました」 

以来、Azure を積極的に活用してきた三宅 氏は、現在のサーバーレス コンピューティングのラインアップが充実した状況に満足していると話します。 
「Azure も途中で、IaaS の強化に注力していた時期がありましたが、私たちとしては IaaS にはあまり興味がないため、静観していました。しかし今はクラウド ネイティブなアーキテクチャーを構成するサービスが非常に充実しています。『クラウド サービスの真のメリット』を引き出す構成が容易に実現できるようになっています。これはとても素晴らしいことです」 

そして、ゼンアーキテクツではお客様にとって最適な構成を、最速で提案できるユニークなサービスを 3 年近く前から提供してきました。それが「Azure Light-up」です。 
Azure Light-up は、Azure と DevOps を知り尽くした Microsoft パートナーによる、ハッカソン形式のワークショップを通じ、超短期間 (標準3 ⽇) で MVP (Minimum Viable Product) まで⼀気に開発するプログラムです。クラウドを知り尽くしたパートナーのファシリテートによるスキルトランスファーで、ハッカソン参加エンジニアの⾼速成⻑も期待できます。 

このサービスは 2021 年 2 月に日本マイクロソフトの正式なプログラムとしてラインアップされていますが、ゼンアーキテクツではそれ以前から日本マイクロソフトと協調しつつ、同内容のサービスを実施してきた実績があるのです。
 
三宅 氏は、このプログラムのメリットを次のように説明します。
「一般的に、DX の推進といった大きなプロジェクトに取り組もうとする際には、コンサルタントを招いて行う事前検証に時間と費用をかける事例が多かったと思います。しかし、コンサル会社から提出される分厚いレポートにどこまでの価値があったのか? そして、検討に費やした長い月日は本当に必要だったのか? そうした疑問が常につきまとってきたことでしょう。そうした問題を解消する目的でスタートさせたサービスが、Azure Light-up なのです。お客様の要件をヒアリングした上で 3 日間のプログラムを組み立てます。現実に則した課題についてお客様内部でディスカッションを行い、私たちと共にシステムのコアになる部分を作り上げてみることで、“机上の空論” とは違う、確かな手応えがそこに生まれます」 

「このプログラムがあれば、RFP (提案依頼書) を作成する苦労も省略できる」と三宅 氏は言います。 
「RFP の作成をお手伝いしたこともあるのですが、大変な作業ですよね。最終的にはプログラムになるのに、一回言語変換して、形式的な文書にまとめる労力は、省略できた方が良いですよね。Azure Light-up を取り入れると、言語変換の苦労もなく、IT パートナーに提示できる『実物』が整います。RFP なしで、すぐにプロジェクトをスタートさせることができるのです。私たちとしても、本気で『最短・最小コストで、お客様の理想を実現したい』という想いがありますので、お客様が『そこまでやらなくていいんだけど』と言われるのを、逆に『そこまでやりましょうよ!』と説得することも少なくないですね(笑)」 

日本で初めてModernization of Web Application to Microsoft Azure」分野におけるAdvanced Specialization を取得 

ゼンアーキテクツが、「Azure の真価を引き出す」と自信を持って明言する背景には、メンバーの持つ高い技術力があります。 
少数精鋭主義を貫く同社では、マイクロソフト製品などに対する深い専門知識を待つ Microsoft MVP (Most Valuable Professional) の認定を受けているメンバーが大半を占める「コアメンバー」を中心に、プロジェクトごとに適したスキルとナレッジを持つエンジニアを招いてチームを組んでいます。そのため、非常に高度な技術要件にも柔軟に対応できるのです。

その技術力の高さを証明する 1 つの例が、マイクロソフトが定めた「Modernization of Web Application to Microsoft Azure」分野におけるAdvanced Specializationを日本で初めて取得した事例です (2021 年 1 月 28 日)。 

「取得には面倒な作業もありましたが、日本マイクロソフトのパートナーネットワークの方々に事務的なサポートもいただけたので、申請から試験を受けるまでのハードルは下がりましたね。最終関門である監査については、内容を見れば見るほど『これは、当社が今までにやってきたことを、そのまま説明すればいいよね』というものばかりでしたので、とても楽しく終わらせることができました」 

パートナーネットワーク活用によって、実感したメリット 

ゼンアーキテクツがパートナーネットワークと本格的な関係を構築するに至ったのは「この 1 年ぐらいのこと」だと、三宅 氏は言います。 
「Azure を前面に立てたサービスなどを展開する上で、マイクロソフトのパートナーネットワークにも数年前から参加していたのですが、『ただ加入しているだけ』の時期が長かったですね。当社としては、日本マイクロソフトの営業の方々と直接やり取りする機会も多くありましたので、日本マイクロソフトとのリレーションシップにおいて不安もありませんでしたし、パートナーネットワークがどのようなサポートを提供してくれるかもよく分かっていなかったのです」 

しかし、「実際にパートナーネットワークを活用してみると、メリットは数々あった」と三宅 氏は続けます。 
「Advanced Specializationを日本で初めて取得できたことも、パートナーネットワーク活用のメリットです。もう 1 つ、CSP (クラウド ソリューション プロバイダー) の間接リセラーになったことで、Azure Light-up の事前準備が進めやすくなるといったメリットも生まれました。それに、日本マイクロソフトの中における当社の見え方が、『普通のパートナー』から『〇〇が強いパートナー』というように、ハッキリ認識されるようになったことを感じましたね。そこから案件を紹介いただく機会も増えて、お客様からは『日本マイクロソフトのお墨付きパートナー』として見ていただけるようになりました。以前は、『ゼンアーキテクツさんの成り立ちからすべて説明してください』と求められることも多々ありましたが、今ではそんなこともなく、いきなり本題からコミュニケーションできるようになりました。これは、当社のような小さな会社にとって、非常に大きなアドバンテージです。私たち自身、お客様には『対等な技術パートナー』として認識いただきたいという想いがありましたから、非常にありがたい変化です」 

最短距離で課題を解決し、Azure の内製活用まで支えるZEN Advisor  

そしてゼンアーキテクツが今もっとも注力しているサービスが、2020 年 9 月に正式リリースした「ZEN Advisor」です。 
ZEN Advisor は、1ヶ月単位で利用できるサポートサービスです。正式リリースまでに大手企業を中心とした約 10 社を対象に 1 年以上の β 運用を行い、サービス内容を磨き上げてきたと言います。中には ZEN Advisor だけを利用した状態で、“はじめての Azure プロジェクト” を自社のエンジニアだけで成功させた例もあると言います。 

三宅 氏は次のように説明します。 
「ここで私たちが目指すのも『最短距離で課題を解決する』ということなんです。一般的なサポート サービスでは、発生している問題の本質にたどり着くまでに、『ログの出力はどうなってますか?』『これを試してみてください』といったメールやり取りが 3 ~ 4 往復交わされることがありますよね。当社としては、そこを最速でサポートしたいのです。CSP 間接リセラーになっていますので、お客様が活用されている Azure のリソースを直接確認させていただくこともできますので、問題を把握するまでの時間を圧倒的に短縮できます。さらに、サポートにあたるメンバーも、Microsoft MVP を始めとするエキスパート揃いです。そういった人たちの力も借りることで、“日本トップクラスのサポート” を提供できるようになっています。今年の夏前には、Azure Marketplace を通じてのサービス提供もできるようになると思いますので、ぜひご期待ください」


■ 株式会社ゼンアーキテクツ ( https://zenarchitects.co.jp/

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