CED – マイクロソフトのスペシャリストがMPN活用を無料でサポート
「マイクロソフト パートナー ネットワーク(MPN)」の参加者であれば、誰でも無料で参加できる「クラウド イネーブルメント デスク (CED) プログラム」。マイクロソフトからの各種支援によって、 MPN による自社ビジネスの成長を最大化することができます。本記事では、そんな CED プログラム のメリットについてご紹介します。
<INDEX>
●CED の概要
└パートナーさまをゼロからサポートする CED
└スペシャリストの幅広いサポートでビジネスを加速
└ビジネス・技術支援を無料で利用可能(サポート期間内)
▼申し込み条件
▼サポート期間
●CED のメリット−①ビジネスサポート
└ビジネス プロファイル を活用し、顧客とのタッチポイントを強化
└自社ソリューション開発を、マイクロソフトと共に実現
└Action Pack の最大活用で、不足するリソースを補填
└コンピテンシー を獲得し、顧客の信頼度を向上
└「Co-Sell」による共同販売で収益を拡大
●CED のメリット−②技術サポート
└コマーシャル マーケット プレイス で登録したいソリューションに対する技術サポート
└豊富な特典や関連サービスの活用
MPN の活用に悩む、すべてのパートナーの皆さまのために
マイクロソフトがパートナーの皆さまのために、ビジネスの成長に必要なリソース、プログラム、ツールを提供し、市場での差別化を実現する「マイクロソフト パートナー ネットワーク(以下、 MPN)」。技術支援や販売支援など、貴社のビジネスが成長するための、多岐に渡るサポートを取り揃えています。
MPN の活用にあたっては、参加して間もないパートナーの皆さまなど、最適な活用方法がわからないケースも多いかと思われます。そうした際に有効なのが、短期的サポート「クラウド イネーブルメント デスク (CED) プログラム(以下、 CED)」です。この記事では、実際にどのようなサポートを受けられるか、ポイントを整理しながら解説していきます。
>>マイクロソフト パートナー ネットワーク (MPN)の概要を知りたい方はコチラから
CED の概要
パートナーさまをゼロからサポートする CED
CED は、マイクロソフトが提供する無料のビジネス・技術支援です。 MPN に初めて登録したパートナーさまや、新規にクラウド ソリューションの開発を検討、またはクラウド ソリューションを開発中のパートナーさまが、一定期間活用いただくことができます。
MPN 加入者であれば、どなたでも CED に参加可能です。具体的には、以下のような課題に悩んでいるパートナーさまに、ご活用いただいています。
●MPN に加入したものの、活用方法がわからない
●展開するソリューションは明確にあるが、技術的な課題を抱えている
●オンプレミスから Azure への移行方法を知りたい
●コンピテンシー の獲得を検討中で、特典を知りたい
●取得すべき コンピテンシー がわからない
また、このように明確な課題がない場合も、気軽にご相談いただけます。
●クラウドビジネスを進めていく上で、 MPN をどう活用すべきかがわからない
●マイクロソフトとのリレーションを強化したい
このような悩みに、ゼロベースから寄り添っていくのが、 CED です。
スペシャリストの幅広いサポートでビジネスを加速
上記のような課題に対し、マイクロソフトのスペシャリストが貴社のサポートにあたることが、 CEDの最大の特徴になります。
スペシャリストとのコミュニケーション方法に、決まりはありません。最低月1回の定例ミーティングをベースに、必要に応じて自由に設定することもできます。相談内容も、自社の課題に対してピンポイントでアプローチすることも、課題そのものを探ることも可能です。マイクロソフトから取り組むべきフローを提案することもできます。
CED を通じて受けられる支援は、「ビジネスサポート」と「技術サポート」に大別されます。マイクロソフトの豊富なリソースを活用し、いち早く市場参入や競争力強化を実現することができるでしょう。
ビジネス・技術支援を無料で利用可能(サポート期間内)
CED の大きな特徴は、ビジネスや技術の支援を無料で受けられることです。サポート期間は、お申込み後から6ヶ月。期間終了後も、新規ソリューションの開発や新規サービスの立ち上げ時には再度申し込むことができます。
■申込み条件
<以下の条件を満たすパートナー企業>
●MPN に参加しており、有効な(※) MPN ID を保有していること
(※) MPN ID 登録後、会社の認証が完了している状態
●マイクロソフトの専任担当がついていないこと
<技術支援を受ける場合の追加条件>
●コンピテンシー 取得パートナー企業
● Action Pack ( MAPS ) をご契約中の企業
■サポート期間
CED プログラム 申込後から6ヶ月間 (場合により9ヶ月まで延長(※))
※継続の案件が発生している場合や、目標の達成まで間もなくの場合、などになります。
また、サポート期間終了後でも新規ソリューションの開発や新規サービスの立ち上げ時には再度申し込むことができます。
CED プログラム の利用については、ご相談も受け付けています。
CED のメリット−①ビジネスサポート
ここからは、CED のビジネスサポートについて、主なメリットをご紹介します。
ビジネス プロファイル を活用し、顧客とのタッチポイントを強化
パートナーの皆さまにとって、 MPN を有効に活用するために必要なのは、マイクロソフトの持つ パートナー センター (MPN やクラウド ソリューション プロバイダー プログラムなどを活用してビジネスを拡大するハブ)を利用した、新規顧客へのリード獲得アプローチでしょう。 CED では、マイクロソフトの見込み客情報を獲得し、顧客がパートナー企業を見つけられるようにするための「ビジネス プロファイル」の作成を通じて、自社ビジネスのアピールを最大限バックアップします。
マイクロソフトは毎年、顧客企業の何百万人もの方々と、マーケティング、販売、サービスの業務を通じ、ネットワークを構築しています。 ビジネス プロファイル に登録すると、マイクロソフトの顧客が検索できる状態になり、新規受注につながる可能性が拡がります。作成された ビジネス プロファイル に対し、各顧客企業は、マイクロソフトが用意する「ソリューションプロバイダ検索」や、マイクロソフトの販売・サービス担当者からの紹介を通じてアクセスできます。パートナーの皆さまは、新規顧客とのタッチポイントを飛躍的に増加させられるでしょう。
自社ソリューションの開発を、マイクロソフトと共に実現
CED では、「そもそもどのようなソリューションをマーケットプレイスで展開するべきか」という疑問を抱えるパートナーさまに対し、その開発から登録・展開に至るプロセスの支援をしています。
サポートの内容としては
●マーケットプレイス に登録する際に必要な事務作業のサポート
●マーケットプレイス で選択出来る掲載オプションの説明と、パートナーさまにあったオプションのコンサルテーション
▼掲載オプション例:体験版や無料試用版オプションの追加等
などがあげられます。
このようなサポートを活用することで、開発したソリューションを全世界のマイクロソフトユーザーへと公開しましょう。
Action Pack の最大活用で、不足するリソースを補填
MPN のパートナーの皆さまは、 Microsoft Intune や Microsoft Exchange など、主力製品のライセンスや主なマイクロソフト クラウド サービスへの技術支援を行う「パートナー テクニカル コンサルタント(以下、 PTC )」への相談(※)、トラブルシューティング支援などが含まれる「Microsoft Action Pack」を、有償でご利用いただけます。また CED では、その適切な活用方法をご提案することが可能です。
(※)本記事「 CED のメリット−②技術サポート」項目を参照
例えば、「Microsoft 365 を利用するためにAction Pack を購入した」というパートナーさまが、 CEDのスペシャリストとの相談により、クラウド ビジネス相談センターにおける技術支援やハイブリッド製品のサポートなど、幅広い特典を活用し、導入効果を飛躍的に向上させた実績などがあります。また、「Action Pack を購入するかを迷っている」といった悩みもご相談が可能です。 CED を通して、マイクロソフトが貴社に最適なプランをご提案します。
コンピテンシー を獲得し、顧客の信頼度を向上
顧客とのより良い関係性を構築するために、 MPN ではパートナーさまの技術力を示す資格要件などを「コンピテンシー」として提供しています。 コンピテンシー には「シルバー」「ゴールド」のレベル区分、ソリューションの種類ごとの資格区別がありますが、 CED を活用することで、自社に合ったものを特定することが可能になります。
コンピテンシーの取得には、売上要件や試験を通じ、各要件を満たすことを証明する必要があります。そのフローにおいて、 CED では、パートナーさまの実績を分析し、最短での取得を実現できるようにサポートします。ご相談いただいてから1ヶ月で ゴールド コンピテンシー を取得したパートナーさまも多数います。 コンピテンシー を取得することで、顧客企業の信頼度が大幅に向上し、中小規模のパートナーさまでも、他社との差別化を実現することができるでしょう。
>>コンピテンシー の詳細はコチラ
「Co-Sell」による共同販売で収益を拡大
マーケットプレイス に登録されたソリューションに対して、マイクロソフトの営業チームが、どんなお客様にそのソリューションが適しているのかを特定できた際、速やかに販売促進を行うことができるよう「Co-Sell」への登録をしておく必要があります。開発サポートから商談に至るプロセスを、多くのノウハウとネットワークを持つマイクロソフトがバックアップ出来るよう、 CED のサポートを活用し、 Co-Sell への登録を実施しましょう
マイクロソフトの営業担当者にソリューションの販売を依頼したい場合、 CED に相談していただくことで、最短1営業日で登録が完了。スムーズに共同販売を実現することができます。
CED のメリット−②技術サポート
CED の技術サポートを受けていただくには、Action Packの購入か、 コンピテンシー を獲得していただくことが必須の条件となります。上図にある通り、 PTC のサポート内容にはソリューション開発に合わせて「クラウド ソリューションの基本的な技術サポート」「ソリューション・サービス開発支援」「サービスソリューション提案支援」といった内容をご提供しており、パートナーさまが必要とするフェーズごとのサポートを無料で何度でもご利用いただくことが可能です。ここからは、 CED の技術サポートについて主なものをご紹介します。
コマーシャル マーケット プレイス で登録したいソリューションに対する技術サポート
ソリューションを開発する前のフェーズで、どのマイクロソフトのプロダクトが最適かお悩みのパートナーさまに対して、 PTC が製品の特徴や機能を説明し、最適なプロダクトの選択を支援します。たとえば、「販売管理システムをクラウドに移行したいが、現行が SQL Server。移行先として Azure SQL Database か、仮想マシン上で SQL Server を実行するのか、どちらが適切か」「Azure 仮想マシンでの災害対策をしたいが、対策シナリオについて知りたい」「条件付きアクセスを利用するために EMS ライセンスの購入を検討しているが、必要な数量がわからない」といった、テクニカル関連のお悩みについて相談が可能です。
また、マーケット プレイス に登録したいソリューション開発の技術支援も行っています。これにより、「顧客への提案の際に技術的ハードルを事前確認したい」「アプリケーション開発において、最適なサービスを活用したい」といったお悩みもPTCへとご相談いただけます。 CED では提案案件などに関わらず、 PTC からの技術サポートは、サポート範囲であればすべて無料で何度でもご利用いただけます。
例えば、顧客企業から「Power Apps アプリ」と「Dataverse」の連携により複雑化するライセンス体系について、質問を受けたとします。そうしたケースでは、マイクロソフトの PTC が実現のための情報をご案内します。
PTC のサポートは、 Azure や Windows からアプリ開発まで、日本語および英語にて幅広く対応します。サポート範囲はソリューションによって異なるため、詳細はご相談ください。
豊富な特典や関連サービスの活用
MPN の活用水準や マーケットプレイス 、共同販売の状況に応じ、 CED では利用可能なすべての特典をパートナーさまに詳しく説明しています。自社課題に合った特典をお探しの方は、 CED にてご相談ください。
潜在的な成長力を引き出し、パートナーエコシステムに参入するために
私たちマイクロソフトは、「顧客企業に変革的な成果をもたらすことは、パートナーさまの成長を支援することから始まる」と考えています。 CED は、当社のスペシャリストがパートナーさまのビジネスに参画し、成長を加速することを目標としたプログラムです。
マイクロソフトとの協業は、幅広いエコシステムの活用によって新規顧客の開拓にはもちろん、月間数100万人のユーザーが利用する コマーシャル マーケットプレイス でクラウドビジネスを磨き上げることによる、中長期的な成長にも貢献することが可能です。
CED はその第一歩として、無駄を省きながらパートナーシップを最大活用するためのツールです。パートナーの皆さまが、一つひとつの課題を効率的に解決するために、 CED をご利用いただけることを、心から待ちにしております。まずはお気軽にご相談ください。