May 30,2022

Microsoft Buildで紹介された、ISVパートナー様向けの新たな機会

この記事はMicrosoft Partner Network – MPN Blogs site に掲載された記事This year’s Microsoft Build introduced additional ISV partner opportunitiesの翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。

Microsoft Partner Network は、継続的なイノベーションへのコミットメントを軸としています。ソリューション分野を問わず、先進的な開発者と協力することで、地球上のあらゆる業界や組織のお客様が抱えている様々な規模の問題を解決することができるのです。今週、開発者向けの年次フラッグシップ イベントであるMicrosoft Buildに、パートナー様、同業者、専門家をお迎えしました。3日間にわたるセッションでは、最新のコーディングやアプリ制作の探求を通じて、マイクロソフトの開発への深い関わりが示されました。

Buildでは、パートナーの皆様がアプリベースの新世代ソリューションを開発する機会をさらに広げる、50以上の新製品と新機能を発表しました。これらのアップデートやイノベーションの多くは、重要なカテゴリーに分類されます。

  • 開発者のフローを維持するための人工知能(AI)とAIアシスト開発
  • ウォールド ガーデンのない新しいエッジ エンドポイント向けの新たなハイブリッドAIアプリ パターンなど、開発者向けのWindowsによる幅広い機会
  • 開発者の生産性を維持するのと同様、自動化によって組織全体に同じフロー感覚をもたらすためのイノベーションを導入

過去数年間、コラボレーションの強化が求められており、マイクロソフトはこれに応えてきました。マイクロソフトは、パートナー各社と連携し、最良かつ最先端のソフトウェア ソリューションを提供することで、お客様のニーズに応えていきます。マイクロソフトは、開発者や独立系ソフトウェアベンダー(ISV)がマイクロソフトのエコシステムの機能を深めるために有意義な貢献をしていることを認識しており、彼らが革新、構築するための信頼できるクラウド プラットフォームに投資していることを誇りに思っています。さらに、マイクロソフトは、開発者とパートナー様がユーザー エンゲージメントを最大化し、アプリを収益化するための新たな機会も見出しました。当社のModern Work and Lifeソリューションに関連する、ISVのためのこれらの新たな機能向上は以下の通りです。

Microsoft Teamsで、よりリッチなコラボレーション アプリを構築するための新ツール

開発者とISVは、Teamsの新しいLive Shareエクスペリエンスを有効にすることで、アプリケーションのコラボレーション機能を強化することができます。Live Shareにより、バーチャル会議の参加者はTeamsの会議ウィンドウで直接対話し、同時にコンテンツの表示、注釈、編集を行うことができます。Live ShareエクスペリエンスのためのツールはMicrosoft Fluid Framework上に構築されており、開発者は数行のコードで完全にクライアント側にこれらの機能を組み込むことができます。

Live Shareエクスペリエンスを構築しているパートナー様には、共同エンジニアリングレビューの方法を刷新するHexagonや、ビデオワークフローの同期されたインタラクティブなレビューを可能にするAdobe社のFrame.io、変革的な学習体験を提供するSkillsoft、インタラクティブなlearn-to-codeのゲームシナリオを構築しているMakeCodeが含まれます。

Teams SDKの新しい拡張機能は現在プレビュー版として提供されており、Teams Live Shareよりアクセスいただけます。

新しい、また更新されたTeamsコラボレーティブ アプリ

ISVパートナー様は、コミュニケーション、データ、ビジネスプロセスを単一の組織層にまとめるTeamsのコラボレーティブ アプリによって、顧客に貢献しています。これらの新しいアプリや更新されたアプリの一部をご紹介します。

  • Teamsの新しいBosch Cognitive Service Maintenanceアプリは、現場の作業員がキャプチャした画像やテキスト検索によってスペアパーツを迅速かつ容易に特定できるようにするものです。このアプリは、BoschのSmart AI & Image Recognition Serviceに基づいたもので、Teams内のコラボレーションを強化します。この新しいアプリは、7月にTeams App Storeで提供される予定です。
  • コラボレーティブ デザインプラットフォームのFigmaは、Teamsのミーティング内でFigmaやFigJamのファイルをリアルタイムに共有、プレゼンテーション、コラボレーションするための新しいアプリを導入します。Figmaアプリは、今夏にTeams App Storeで提供される予定です。
  • MURAL app for Teamsは、Teamsに直接、共有コラボレーションスペースを提供し、何百ものテンプレートと実績のあるガイド付きコワーキング メソッドでミーティングやワークショップを改善します。MURALはMicrosoftのプレビューパートナー様であり、MURALアプリは現在Teams、Outlook、Officeで動作しています。
  • Observable app for Teams は、顧客のデータ、コンテキスト、ロジックを一箇所に集め、インサイトを引き出し、データ主導の意思決定を加速させます。6月に行われるアップデートでは、Teamsの通知が改善される予定です。
  • 新しいSAP S/4HANA operational purchaser chatbotは、ユーザーにTeamsでの会話エクスペリエンスを提供し、Microsoft Azure Active Directory認証とMicrosoft Graph APIを統合して、ボットから直接ビジネスパートナーと連携できるようにします。
  • ZOHOのエンタープライズITマネジメント部門であるManageEngineのServiceDesk Plus Cloud appは、Teamsを活用してビジネスとITサービス デリバリーの合理化、ITインシデント解決の管理と加速、サービス エクスペリエンスの向上を実現します。今後、このアプリは既存の固定されたAdaptive CardsをMicrosoft Loopコンポーネントで強化する予定です。

これらのソリューションの詳細についてはこちらをご覧ください。今後Teams App Storeにアプリが登場するのを楽しみにしています。またInspireでは、私たちのポートフォリオにある他のいくつかの機能とパートナー様にとっての機会について、さらに詳しくお話しする予定です。

Teams App Storeのアップデートにより、開発者がTeamsのユーザー エンゲージメントを高める新たな方法を提供します

Microsoft Teams App Storeでは、ユーザー エンゲージメントを最大化し、より効果的な機能でアプリを収益化するために、以下を含む、いくつかのアップデートが行われています。

  • 洗練されたお勧め機能とアプリのフライアウトを備えたTeams App Storeでの検索力の向上が一般に公開されました。コンテキストに基づく検索機能が強化されたことにより、開発者は、適切なコンテキストで適切なユーザーにアプリを提供することがさらに容易になりました。また、Teams App Storeでは、編集コンテンツと「注目のアプリ」セクションが改善され、ユーザーが生産性とコラボレーションのニーズに関連するアプリを見つけやすくなっています。
  • アプリ内課金を設定するためのAPIも一般に公開され、開発者はTeamsアプリ内でユーザーが無料版から有料版へのアップグレードを容易に行えるようになりました。
  • 今夏にプレビュー版が公開される新しいライセンス管理機能により、お客様は購入したTeamsアプリケーションのライセンスをTeams内で直接簡単に割り当て、追跡できるようになります。

これらのアップデートの詳細については、こちらをご覧ください。

後日開催されるMicrosoft Inspireで、さらなるニュースをお伝えさせていただく予定です。私たちは、皆様が革新的なソリューションを迅速に構築し、立ち上げることができるよう、広範なプラットフォームにわたる多くの追加機能の開発に取り組んでいます。今後も共に、妥協のないイノベーション、創造的な開発、そして次世代アプリの構築を続け、お客様にパワフルなソリューションを提供していきましょう。

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