Mar 10,2021

顧客行動をベースにした広告プラットフォームを構築、店舗のメディア化推進で顧客体験の革新を目指す

顧客行動をベースにした広告プラットフォームを構築、店舗のメディア化推進で顧客体験の革新を目指す

「日本一のドラッグ ストア チェーン」を目指し、全国 2,385 店舗 (2021 年 1 月 15 日現在) を展開する株式会社ツルハホールディングス。同社では顧客行動をデータ化し、それをPOSデータなどさまざまなデータを統合した Data Management Platform (DMP) を構築し、広告のしくみとも融合したリテール メディア「ツルハ AD (アド) プラットフォーム」が構築されています。その一番の目的は店舗そのものをメディア化することで、店舗の DX によってユーザーの顧客体験の向上と革新を目的とし、さらには店舗小売業の新たなビジネス モデルを確立すること。その一環として、販売現場で得られるリアルなデータを基に消費財メーカーの広告を配信する、といったサービスが展開されています。AD プラットフォームのシステム基盤としては、Microsoft Azure を採用。小売業における新たな取り組みを成功させるには、世界レベルで実績のあるマイクロソフトを選ばない手はないと評価されました。このような取り組みはメーカー側からも驚きと期待を持って迎えられており、大手消費財メーカーとの共同プロジェクトもスタート。将来は地域のさまざまな小売店や飲食店との協業も視野に入っており、「お客様が喜んで買ってくださる」環境の実現が目指されています。

10 年前とは大きく変化したビジネス環境、リアル店舗の存在意義をどう高めるかが重要課題に

デジタル技術の進化やインターネット活用の広がりによって、ネット販売に押される形となっているリアル店舗の小売業。ネット販売大手との安売り競争や多くの商品のコモディティ化によって、存続の危機に立たされている小売企業も少なくありません。2020 年に発生した新型コロナ ウイルス感染症拡大は、この流れをさらに加速する結果になりました。ロックダウンや自粛によって外出を控える人が増えた結果、店舗に来店する消費者も減少することになったからです。

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