Azure関連のソリューションパートナー認定について

この記事はMicrosoft Partner Network – MPN Blogs site に掲載された記事Drive cloud transformation with Azure-related solutions partner designationsの翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。
本ブログは、「マイクロソフト パートナー ネットワーク(Microsoft Partner Network)」の「マイクロソフト クラウド パートナー プログラム(Microsoft Cloud Partner Program)」への進化についてのシリーズ第4回目となります。既に変更概要の紹介、Business Applications、Modern Workの新しいソリューションパートナー認定について掲載しておりますので、ご確認ください。
Microsoft Cloud Partner Programの開始にあたり、新たなソリューションパートナー認定を通じてパートナー様がどのように自社の差別化を図ることができるかを探っていきます。本ブログでは、以下、Azure関連のソリューションパートナー認定に焦点を当てます。
●Infrastructure (Azure) ソリューションパートナー認定
●Data & AI (Azure)ソリューションパートナー認定
●Digital & App Innovation (Azure) ソリューションパートナー認定
すべてのソリューションパートナー認定と同様に、これらは、既存のパートナー様のソリューション分野に沿って、顧客に、よりシームレスなエクスペリエンスを提供するように設計されています。既存のゴールド・シルバー コンピテンシーを統一することで、顧客は、必要なAzure関連スキルを持つパートナー様を容易に特定することができるようになります。また、新たな認定とSpecializationでは、引き続きパートナー様の成長をサポートする特典を提供していきます。
10月3日に新たなパートナー体制への正式な移行となりますが、本ブログをお読みいただき、移行を簡単かつ効果的に行えるよう準備いただくようお願いいたします。
Azure関連の新しい認定の紹介
Microsoft Azureには3つのソリューション分野があり、それぞれ別のソリューションパートナー認定となります。Infrastructure、Data & AI、そしてDigital & App Innovationの3つの認定は、顧客の需要に戦略的に合致し、トレーニング、資格取得、ソリューションの提供に取り組むパートナー様であることを示すものとなります。
Infrastructure(Azure)ソリューションパートナーは、顧客が主要なインフラストラクチャ ワークロードのMicrosoft Azureへの移行を加速できるよう支援する、広範な能力を示すことができます。 関連する活動は次のとおりです。
●顧客のInfrastructure (Azure) のアーキテクチャ、コスト、セキュリティの設計、運用、最適化
●仮想化ワークロード(SAPを含む)および仮想デスクトップ環境のための顧客のInfrastructure (Azure)の移行とモダナイゼーション
●Azure Arcによるハイブリッドおよびエッジでの管理、ガバナンス、セキュリティおよびDevOps
Data & AI(Azure)ソリューションパートナーは、複数のシステムにまたがる顧客のデータを管理し、分析やAIソリューションの構築を支援する広範な能力を示すことができます。関連する活動は次のとおりです。
●クラウドベースのデータウェアハウスへのデータ移行を行い、クラウドベースの分析ソリューションを実現
●Azure Synapse Analytics、Azure Data Lake、Azure Data Factory、およびAzure Databricksを使用したクラウド規模の分析ソリューションの提供
●Alを利用したアプリや機械学習のライフサイクルに対応したAzureソリューションの導入や、顧客のAl導入を実現
Digital & App Innovation(Azure) ソリューションパートナーは、顧客が選択したツールや枠組みで複数のクラウド、オンプレミス、エッジに渡り顧客がアプリの構築や実行、管理を行えるよう支援する、広範な能力を示すことが出来ます。関連する活動は次のとおりです。
●本番Webアプリケーションのワークロードの移行とモダナイゼーション、DevOpsの適用、Azureでのアプリケーションサービスの管理
●コンテナーを使用したクラウドでの本番ワークロードの管理、AzureでのホストされたKubernetes環境の管理
●AzureとGitHubを使用しながら、安全なDevOpsのプラクティスを実装し、DevOpsの採用を推進
Neal Analytics社のSolution Sales Directorである David Brown氏は、このように語っています。「Neal Analyticsは、5つのAdvanced Specializationに加え、いくつかの分野でソリューションパートナー認定を取得したいと思っています。現在、7つのコンピテンシーでゴールドパートナーに認定されていますが、2022年10月3日から始まる当社のビジネスにとって、ソリューションパートナーへの移行は非常に重要です。特に、Data&AI(Azure)、Digital &App Innovation(Azure)、Infrastructure(Azure)、Business Applicationsのソリューションパートナー認定取得を希望しています。10年以上にわたり、マイクロソフトのパートナーとして認められることは当社の成功の重要な要素であり、この次のステップは、新しいMicrosoft Cloud Partner Programとともに、またそれを通じて、当社の成長を加速させるのに役立つと確信しています。」
パートナーケーパビリティスコアについて
現在Azure関連のコンピテンシーに使用されているPartner Contribution Indicator(PCI)は、各ソリューション分野に沿ったPerformance、Skilling、およびCustomer Successを測定するパートナーケーパビリティスコアに置き換わります。ソリューションパートナー認定を受けるには、100点満点中70点以上を獲得し、各サブカテゴリーでポイントを獲得する必要があります。
●Performance:Net Customer Adds(新規顧客数)で測定されます。
●Skilling: Intermediate / Advanced Certifications (中級/上級の認定資格)により、スキリングやトレーニングへの取り組みを示します。
●Customer Success: Usage Growth(使用量の伸び)とDeployments(ソリューションの導入数)で測定されます。
この新しいスコアリングは、組織の規模に関係なく、パートナー様の強みを生かし、成長を遂げているパートナー様に報いるモデルで、認定が確実に達成できるように設計されています。PerformanceとCustomer Successのカテゴリでは、顧客との契約を成功に導いた経験を示し、既存顧客とのビジネスの深化や継続的な取引、新規顧客の追加を可視化します。
Azure関連の3つの認定では、共通のPerformanceとCustomer Successカテゴリがあり、また、各認定で定められているのSkillingを満たすことで、複数のAzureソリューションパートナー認定の取得を目指すことが推奨されています。

グローバルおよびMPNパートナーの管理者は、Partner Center内のダッシュボードより、ソリューションパートナー認定に向けた貴社の進捗を確認いただけます。10月3日時点で要件を満たしている既存のパートナー様は自動的に、関連するAzureソリューションパートナーに認定され、認定バッジを受け取っていただけます。その後、次回の更新日に料金をお支払いのうえ、更新されたソリューションパートナー認定の特典に移行するか、従来のコンピテンシー特典を維持するかを選択することができるようになります。
Specializationについて
ソリューションパートナー認定を取得後、さらにSpecialization(現在のAdvanced Specialization)を取得することで、技術的な専門知識と経験をさらに証明することができます。パートナープログラムと識別を合理化、簡素化するために、特定のトピックのSpecializationを取得したパートナー様は、「Specializationを持つパートナー様」 または 「スペシャリスト」 と呼ばれるようになります。
Specializationの認定を受けると、Microsoft AppSourceパートナーギャラリーのビジネスプロファイルに表示される認定バッジ、商用マーケットプレイスでの優先的なランキング、Microsoft営業との積極的な協力販売機会の評価等の特典を利用できるようになります。Azure Infrastructure(Azure)、Data & AI(Azure)、Digital & App Innovation(Azure)のソリューション分野に沿ったSpecializationにおいては、以下の特典も引き続き利用可能となります。
●マイクロソフト主催のAzure Immersion Workshops(AIW)に参加し、Solution Assessment Providerとして、新規顧客の開拓、戦略的目標のサポート、ビジネスの成長を実現
●Azure Migration and Modernization Program (AMMP)でAzureプラクティスをサポートしながら、既存顧客のビジネスチャンスを加速
●ターゲットとなる金銭的インセンティブにより、収益機会を最大化
また、10月からのソリューションパートナー認定への移行に伴い、皆様のビジネスをさらに加速させるために、新たなインクリメンタル製品特典を導入します。Specialization および エキスパート プログラムのインクリメンタル特典は、ソリューションパートナー特典でのみ利用可能であり、従来の特典に追加することはできません。
ソリューションパートナー特典の詳細については、マイクロソフト パートナーサイト内、特典ガイドをご覧ください。
重要な日程
Infrastructure(Azure)、Data&AI(Azure)、Digital&App Innovation(Azure)ソリューションパートナー認定に向けた活動を始めるにあたり、いくつかの重要な日程に注意いただくようお願いいたします。
2022年9月30日:旧コンピテンシーの最終更新日です。10月3日以降、旧コンピテンシーは無効となりますが、旧コンピテンシーに関連する特典は、次の期限日まで継続されます。
2022年10月3日:ソリューションパートナー認定が取得可能になります。要件を満たしていただければ、すぐにソリューションパートナーとして認定され、認定バッジを受け取ることができます。また今後も、ソリューションパートナー認定取得を支援するための特典をご用意します。旧コンピテンシーと関連バッジは無効となりますが、2022年9月30日までにコンピテンシーを取得したパートナー様は、次回コンピテンシー期限日まで旧特典を継続して受けることができます。
2022年10月3日以降のパートナー様のコンピテンシー期限日:ソリューションパートナー認定を取得したパートナー様は、更新されたソリューションパートナー特典に移行するか、旧コンピテンシー特典を維持するかを選択することが出来、それに応じた料金を支払っていただきます。ソリューションパートナーの要件を満たしていないが、2022年9月30日までにコンピテンシーを更新したパートナー様は、引き続き料金を支払って従来の特典を維持するオプションも選択いただけます。
旧コンピテンシーと新認定の対応関係については、概要資料をご覧いただき、また、ご自身の組織における変更への対応には、こちらのスライドをご活用ください。Infrastructure、Data & AI、Digital & App Innovationのソリューションパートナー認定を希望される場合は、競争力強化に役立つトレーニングとして Microsoft Partner Sales Bootcampシリーズを是非ご覧ください。また追加リソースとして、Infrastructure(Azure)、Data & AI(Azure)、Digital & App Innovation(Azure)もご参照ください。
このパートナーブログでは、10月3日に向けて、ビジネス インサイトやパートナー様の見解を引き続きお伝えしていきます。Microsoft Cloud Partner Program にて導入される新しいソリューションパートナー認定やその他の特典についての詳細は、近日中にお知らせいたしますので、是非ご確認ください。