Jun 21,2021

【Success Story】技術力と特定業務への知見を融合。データの集約から分析活用まで一貫したサービスで、多様化する市場ニーズに対応

強みを活かす組織改編で、最新のお客様ニーズに対応 (株式会社システムエグゼ)

「ビッグデータ」や「クラウド」という言葉が一般にも浸透した今、データの分析活用でビジネスに新たな価値を生み出したいと考えるニーズが増加しています。独立系システムインテグレーターとして、データベース構築を始め、クラウドや AI 活用、ビジネスインテリジェンスなど、高い技術力で豊富な実績を築き上げてきた株式会社システムエグゼでは、こうしたニーズに的確に応えるために組織を改編。お客様へ提供する「価値の最大化」に努めています。今回は、データビジネスソリューション本部 DBソリューション部 次長 川本 貴大 氏にお話を伺いました。

特定業務領域に対する深い知見と、データベースに関する高い開発力

株式会社システムエグゼ (以下、システムエグゼ) は、1998 年 2 月に設立されて以来、「社員満足度向上」と「顧客満足度向上」、そして「社会に役立つ技術満足度向上」の 3 つを理念として掲げてきました。

具体的には、「損保・生保」「不動産」「製造」「医療」「石油・化学」という特定業務と「クラウド」「データベース」「ビジネスインテリジェンス」「セキュリティ」「AI・RPA」といった技術分野に力を注ぐことで、お客様の業務に対する知見と、高い開発力を蓄積してきました。

そして 2021 年 4 月、システムエグゼの中に蓄積されてきたこれらのナレッジやノウハウを、お客様のために最大限活かすことができるように、組織改編が行われたと川本 氏は説明します。

「これまで当社では、お客様の業務に則した部門と、技術カットで区切られた部門とに分かれていました。例えば私たちの部門は、以前は『データベースソリューション本部』という名称で、データベース構築などの技術カットに強みがあったのですが、今はビジネスインテリジェンスやアナリティクスを行う部門と統合した『データビジネスソリューション本部』として、お客様が抱えるデータの価値をいかにして最大化するかというところにまで強みを広げています」

こうした組織改編の背景には、技術の進歩によるお客様ニーズの変化があると、川本 氏は説明を続けます。

「クラウド化が進んできた今、システム構築のスピードが非常に早くなっています。また、ビッグデータという言葉が浸透している中で、お客様も『インフラ構築』や『データベース構築』といった単体のソリューションではなく、データの集約から分析・活用までトータルにサポートするソリューションを求められています。それに対して、当社の中での連携が不十分になってしまうようでは、お客様の満足度にも影響が出てしまいます。社内のシナジーを最大限活かすことについてはこの数年、ずっと意識して取り組んできたところではありますが、もっと明確な姿勢を示して、市場の変化を先回りできるような体制に変えていこうということで、この4月に部門の再編を行ったところです」

Azure Synapse Analytics 活用でクラウド ビジネスをドライブ

川本 氏は、現在のシステムエグゼを示す象徴的な案件の 1 つとして FWD富士生命保険株式会社の事例を挙げています。

「香港、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピンなどアジア各国に生命保険、医療保険、損害保険などを提供している FWDグループに属する FWD富士生命保険株式会社様の事例では、Azure Synapse Analytics を活用したデータプラットフォームを構築することで、お客様のビジネスに貢献しています。この事例は組織改編の前の話であり、私自身は参加していないのですが、当時の IT統括部と BIソリューション本部が密接に連携することでお客様のニーズに応えた経験が、今現在の当社の方針にも大きく影響したと思っています。また Azure Synapse Analytics の活用という事実と、日本マイクロソフトとの協力体制という側面から見ても非常に意義のある案件だったのではないかと思います」

川本 氏は、データ統合、エンタープライズ データ ウェアハウス、ビッグ データ分析が一つになった分析サービスである Azure Synapse Analytics について「エンジニアの目線から客観的に評価して、とてもいい」と続けます。

「Azure Synapse Analytics はリリースされたばかりのサービスなので、まだ不足している部分もあると思いますが、Power BI をはじめ、さまざまな機能との連携やストレージ周りの設計がとてもよくできていて、現場からも『使いやすい』という声を聞いています。これは、クラウド化を推進しているお客様に向けて、非常に提案しやすいソリューションです。私たちデータビジネスソリューション本部では、日本マイクロソフトと連携するビジネスの柱が 2 本あるのですが、その 1 本がこの Azure Synapse Analytics 活用を推進することです。もう 1 本は異種データベース間での移行です。それからクラウド対応として、OSS のデータベースを Azure 上に移行させること。今は、コロナ禍によるリモートワークなどを経て、これまでクラウド化をためらっていた企業がクラウド化に踏み切るケースが増えていますので、ニーズは多いですね」

クラウドビジネス相談センターを始め、パートナーネットワークの特典を有効活用

システムエグゼがパートナーネットワークに加入したのは「十数年前のことですが、日本マイクロソフトとの本格的なリレーションが始まったのは、つい最近のこと」と川本 氏は言います。

「パートナーネットワークに関しては、十数年前から .NET やアプリケーションのライセンスの関係で加入していましたが、本格的に日本マイクロソフトとのリレーションシップを考え始めたのは 2016 年頃からですね。当社は元々オラクルのデータベース構築から始まっているのですが、2014 年頃から SQL Server にも取り組むようになりまして、徐々に案件が増えていく中で、どういう風に関係を強化していくか模索を始めて、今のような関係にたどり着いたのが 2019 年になります」

パートナーネットワークを活かした日本マイクロソフトとのリレーションシップ構築に時間がかかった背景には「担当者レベルで動いていた」という事情があると川本 氏は言います。

「日本マイクロソフトとのリレーションシップについて当初は、全社的な取り組みではなく、担当者レベルで相談していた時期が長かったです。それが、FWD富士生命保険様の案件などを通じて、『全社的に取り組んでいこう』という機運に変わって、今に至っています」

そして今、「得られるメリットは大きい」と川本 氏は続けます。

「コンピテンシーパートナーとして、Azure などのライセンスを無償で使える枠があるのは、非常に助かっています。それにテクニカル コンサルタントのアドバイスを無償でいただける『クラウドビジネス相談センター』の存在も大きいです。技術相談をするためにプレミア サポートを有償で契約すると高額な費用がかかりますが、そうしたコスト負担もなく、的確なサポートを受けられるのはありがたいですね。何より、事業本部の方に案件紹介などいろいろな協力をいただいて、クラウド ビジネスをドライブできることも心強いです。それでも、当社はまだパートナーネットワークから得られるメリットを享受しきれていないと思います。まだ私たちが認識していない特典が沢山あるみたいですから」

体制強化を推進して、より強力なスペシャリスト集団へ

4 月の組織改編から新たなスタートを切っているシステムエグゼは今後さらに体制を強化し、より広い領域に対応していくと川本 氏は言います。

「業務部門と技術部門がそれぞれ蓄積してきたスキルやナレッジが、今後さらにシナジーを生み出していけるように、全社で取り組んでいる最中です。私たちデータビジネスソリューション本部も、データベースからビジネスインテリジェンス領域を包括するスペシャリスト集団として、ますます磨きをかけていきたいと思います。今はまだ機械学習や AI といった領域が弱いので、そこも強化していきたいですね。パートナーネットワークに関しても、Advanced Specialization を取得するなどして、日本マイクロソフトと戦略的に協力できるパートナーという位置を確立していきたいと思います」

■ 株式会社システムエグゼ (https://www.system-exe.co.jp/)