こんにちは。クラウド ビジネス相談センターの武田です。

Microsoft 365 Business Premium (旧称: Microsoft 365 Business) のリリース後、セキュリティ/コンプライアンスなどの様々なサービス/機能が追加されています。
ここら辺で、 Microsoft 365 Business Premium で使えるようになった主要なサービス/機能について振り返りつつまとめてみたいと思います。

Microsoft 365 Business 発売 – 2017 年 11 月
発売当初はどうだったかというと、利用できたのは Microsoft 365 Business Standard (旧称: Office 365 Business Premium) と、Azure AD Premium & Intune の一部機能のみ、Windows 7/8.1 から Windows 10 へのアップグレードなどでした。

AIP、Intune、Office 365 ATP、EOA、DLP – 2018 年 4 月
ここで重要なサービスがまとめて入って来ました。

・Azure Information Protection (AIP) は、ファイルやメールを暗号化して保護できる情報漏えい対策機能です。 Microsoft 365 Business Premium で使えるのは AIP プラン 1 です。
Office アプリケーションと統合できるため、保護するときはワンクリックで、保護されたファイルを開くときは特別な操作を必要としません。
Exchange Online、SharePoint Online と連携して自動で保護することも可能です。

・Microsoft Intune は、モバイル デバイス管理サービスです。
発売当初に使えたのはアプリ保護ポリシーなど Intune の一部機能のみでしたが、ここで Intune の機能はすべて利用できるようになりました。

・Office 365 Advanced Threat Protection (Office 365 ATP) は、高度なマルウェア対策機能です。 Microsoft 365 Business Premium で使えるのは Office 365 ATP プラン 1 です。
既定の Exchange Online Protection (EOP) でも基本的なマルウェア対策は提供されますが、Office 365 ATP では AI を利用してメールのリンクや添付ファイルに含まれる未知の脅威を検出します。
また、SharePoint Online などに保存するファイルもスキャンの対象とすることができます。

・Exchange Online Archiving (EOA) は、Exchange Online のデータ アーカイブ サービスです。
大容量のメール データを保持できるだけでなく、訴訟対策としてすべてのメール データを管理者側で保持しておくことも可能です。

・Data Loss Prevention (DLP) は、Exchange Online や SharePoint Online などで機密情報の流出を防止する機能です。
たとえばクレジット カード番号や銀行口座番号などを含むメールを外部に送信しようとした際にブロックすることなどが可能です。

ハイブリッド Azure AD のサポート 2018 年 5 月
発売当初はデバイスを Azure AD に参加させて利用することが前提となっていましたが、Windows Server AD を持つ組織向けにハイブリッド Azure AD もサポートされるようになりました。

パスワード ライトバック (セルフ サービス パスワード リセット) – 2019 年 1 月
ディレクトリ同期をしている環境で、 ユーザーが Office 365 側でパスワードをリセットすると、その新しいパスワードを Windows Server AD に自動で書き戻します。パスワードの一貫性を保てます。

共有コンピューターのライセンス認証 – 2019 年 4 月
Office アプリケーションがインストールされた 1 台のコンピューターを複数ユーザーが利用する場合 (RDS など) 向けの機能です。
1 ユーザー 5 台までのインストール数制限に含まれず、ユーザーごとにライセンス認証をするのでライセンス違反の防止にもなります。
それまでは Microsoft 365 Apps for enterprise (旧称: Office 365 ProPlus) だけで利用できる機能でしたが、 Microsoft 365 Business Premium の Microsoft 365 Apps for business (旧称: Office 365 Business) でも使えるようになりました。

条件付きアクセス – 2019 年 6 月
Azure AD Premium の機能である条件付きアクセスが使えるようになりました!
これまでは Microsoft 365 Business Premium の案件でアクセス制御をしたいとなったとき、「アクセス制御には Azure AD Premium が追加で必要でして。。」という話をさせていただいておりました。
この時点で Microsoft 365 Business Premiumで Intune と条件付きアクセスの両方が使えるようになったので、「Intune に登録済みのデバイスからだけ Office 365 への接続を許可」などのアクセス制御が Microsoft 365 Business Premium だけでできるようになりました!
なお、 この時点では Azure AD Premium P1 の全機能が使えませんでしたが、のちのアップデートで使えるようになります。

Windows Virtual Desktop (WVD) – 2019 年 10 月
WVD は、Windows 10 の仮想デスクトップ環境をクラウドから提供します。
Microsoft 365 Business Premium があれば、WVD のために Windows 10 のライセンスを別途用意いただく必要はありません。

ちなみに、 Microsoft 365 Business Premium であれば、先にご紹介しておりました共有コンピューターのライセンス認証により、 Microsoft 365 Apps for business (旧称: Office 365 Business)を WVD 環境にインストールできるということがこちらの公開情報で説明されています。

マスター VHD イメージに Office をインストールする
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-desktop/install-office-on-wvd-master-image
—–抜粋ここから—–
共有コンピューターのアクティブ化モードで Office をインストールする
共有コンピューターのライセンス認証により、組織内で複数のユーザーによってアクセスされるコンピューターに Office 365 ProPlus をデプロイすることができます。 共有コンピューターのライセンス認証の詳細については、「Office 365 ProPlus に対する共有コンピューターのライセンス認証の概要」を参照してください。
Office 展開ツールを使用して Office をインストールします。 Windows 10 Enterprise マルチセッションでは次のバージョンの Office のみがサポートされています。
・Office 365 ProPlus
・Microsoft 365 Business サブスクリプションに付属している Office 365 Business
—–抜粋ここまで—–

プラン名称の変更 – 2020 年 4 月
プランの名称が Microsoft 365 Business から Microsoft 365 Business Premium に変更されました。

Azure AD Premium P1 のフル機能 – 2020 年 4 月
ここで Azure AD Premium P1 のフル機能が使えるようになりました。つまり、今までは使えなかった Azure AD アプリケーション プロキシ、動的グループ、などが利用できるようになりました。

Microsoft 365 Business Voiceの発売 – 2020 年 4 月
Microsoft 365 Business Premium を含む Business 系プランでも購入できるようになった Teams 電話連携のアドオン ライセンスです。
PC やスマホの Teams アプリから電話回線を通して固定/携帯電話と発着信ができるようになります。(別途、電話回線のプロバイダーとの契約なども必要です。)

改めて見ると、 Microsoft 365 Business Premium がいかに強化されていったかがよくわかりますね。
それなのにお値段は据え置きで大変お買い得です!(2020 年 3 月現在)
ちなみに、 Microsoft 365 Business Standard (旧称: Office 365 Business Premium) + EMS E3 よりも Microsoft 365 Business Premium のほうが若干お安いはずです。

300 名以下の企業で Office 365 の導入を検討する場合、まずはこのお買い得な Microsoft 365 Business Premium から検討するのが良いのではないでしょうか。
これだけの機能があれば、ほとんどの要件は満たせ、より安全に便利に Office 365 をご利用いただけるでしょう。

–参考情報
Microsoft 365 Business Premium で利用可能なサービス/機能についての公開情報がありますので詳細はこちらをご参照ください。

Microsoft 365 Business Premium のセキュリティとコンプライアンス機能
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/business/security-features

Microsoft 365 Business Premium サービスの説明
https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/servicedescriptions/microsoft-365-service-descriptions/microsoft-365-business-service-description

 

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